症例
妊娠21週に脾動脈瘤破裂のSHiPをきたし母体救命後に流産され,その後の妊娠で生児を得た1例
光岡 真優香
1
,
城 道久
1
,
北 采加
1
,
安田 立子
1
,
岡田 十三
1
,
𠮷田 茂樹
1
M. Mitsuoka
1
,
M. Shiro
1
,
A. Kita
1
,
R. Yasuda
1
,
J. Okada
1
,
S. Yoshida
1
1社会医療法人愛仁会千船病院産婦人科
pp.515-520
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002961
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妊娠21週に脾動脈瘤破裂のSHiPをきたし母体救命後に流産され,その後の妊娠で生児を得た1例を経験した。35歳,初産。妊娠21週に強い上腹部痛で搬送され,大量の腹腔内出血を認めた。子宮付属器からのSHiPを疑い開腹術を実施し,原因は脾動脈瘤破裂であった。脾臓摘出術を行ったが大量出血の影響でその後流産された。肺炎球菌ワクチンを接種後半年で妊娠し,妊娠41週に経腟分娩した。SHiPは子宮付属器外の臓器出血の可能性もあり,造影CTによる出血源の同定が極めて重要である。
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