総説
原因不明不妊の治療
-―各種ガイドラインの比較から―
千石 一雄
1
K. Sengoku
1
1医療法人社団弘和会森産科婦人科病院(顧問)
pp.277-283
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002895
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原因不明不妊の治療法に関して,これまでASRM,CFAS,NICEのガイドラインが発表されており,昨年(2023年)ESHREもガイドラインを発表した。多少の見解の相違はあるが,ガイドラインが推奨する治療法は,自然妊娠予後が良好と予想される場合は待機療法から,予後不良例は経口排卵誘発併用人工授精から開始し,妊娠に至らない場合,ARTに進む治療戦略である。低用量ゴナドトロピンによる排卵誘発併用人工授精を行うかARTを優先するかに関しては,年齢や不妊期間などの患者の特性と意向を考慮し決定すべきであろう。
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