今月の臨床 不妊の原因を探る
動向
3.原因不明不妊症とその対応
富永 敏朗
1
,
小辻 文和
1
,
紙谷 尚之
1
,
竹内 譲
1
Toshiro Tominaga
1
1福井医科大学産科婦人科
pp.1160-1161
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901463
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原因不明不妊とは,一般に通常の不妊原因に対する系統的包括的各種診断,検査を行った結果,明らかな不妊の原因を見いだせない不妊をいう。一般的診断については,どの施設でも変わりはないが,しかし,系統的包括的に行う検査の項目や方法は施設によってかなり相違がある。したがって,画一的に原因不明不妊を論ずることには困難な側面がある。
不妊患者に占める原因不明の症例の頻度は不妊夫婦の5〜15%(約10%)といわれている。最近,原因不明不妊の頻度が低下傾向にあるといわれている。これは,新しい検査法の開発と応用によるものであろう。
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