特集 妊娠に影響する感染症の最新知識
6.クラミジア感染症
野口 靖之
1
,
嶋津 光真
2
Y. Noguchi
1
,
M. Shimazu
2
1愛知医科大学産婦人科
2総合大雄会病院産婦人科
pp.683-686
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002609
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妊娠後期に全妊婦を対象としたクラミジアス・クリーニングが行われるようになり,クラミジアによる母子感染の予防が可能になった。しかし,結果が陰性,または治療を行ってもクラミジア感染症に罹患したパートナーと性交渉をもてば再感染することを,十分説明する必要がある。また,クラミジア子宮頸管炎と流早産の因果関係や妊娠初期と後期のスクリーニング2回実施の必要性について意見は分かれるが,少なくとも妊娠初期に帯下異常,子宮腟部の易出血性発赤等の粘液膿性子宮頸管炎所見を認めたら,クラミジアだけでなく淋菌による子宮頸管炎を念頭におき同時検査を実施する。
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