今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?
プレコンセプションケアとしての母子感染予防
クラミジア・淋菌・梅毒・HIV
野口 靖之
1
,
嶋津 光真
2
1愛知医科大学産婦人科学講座
2総合大雄会病院産婦人科
pp.1136-1140
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210536
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●妊婦健診において淋菌性子宮頸管炎のスクリーニングはなされていない.このため,プレコンセプションケアは,クラミジアだけでなく淋菌を同時検査することが望ましい.
●梅毒は,妊娠初期に経胎盤感染して子宮内胎児死亡や胎児奇形を引き起こす.妊娠前に梅毒の有無を把握し,治療することはきわめて重要である.
●妊娠前にHIV感染を把握することは,抗ウイルス療法によりAIDSの発症や母子感染を予防できるだけでなく,人工授精,体外受精によるパートナーへの感染対策が可能になる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.