特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第4章 女性医学
2.性器クラミジア感染症
野口 靖之
1
,
西川 有紀子
2
1愛知医科大学周産期母子医療センター
2総合大雄会病院産婦人科
pp.349-351
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000190
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クラミジア子宮頸管炎は,放置すると上行性感染して卵管炎や骨盤内炎症性疾患(PID),肝周囲炎を引き起こす.さらに,治療が遅れると卵管狭窄,卵管周囲癒着による卵管采閉塞,肝周囲癒着が残存し,卵管妊娠,卵管性不妊,卵管水腫,Fitz-Hugh-Curtis症候群の原因になる.現行感染の診断は,核酸増幅法により診断する.子宮頸管炎であれば,薬剤耐性菌を有さず経口抗菌薬で治療可能である(まずはここをチェック!の図).
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