特集 妊娠に影響する感染症の最新知識
7.淋菌感染症(薬剤耐性淋菌)
安田 満
1
M. Yasuda
1
1札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座(病院教授)
pp.687-693
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002610
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮頸管炎を含む淋菌感染症は男女ともに近年増加傾向にあり,特に若年者での増加が著しい。淋菌の薬剤耐性化が顕著であり,現在は子宮頸管炎に対してセフトリアキソンおよびスペクチノマイシン,咽頭感染についてはセフトリアキソンしか推奨されていない。今後新規抗菌薬の開発とともに既存薬の有効利用のためのPOCT開発が必要である。さらに耐性菌の動向を監視する薬剤感受性サーベイランスや予防・啓発活動も重要である。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.