特集 生殖医療の保険適用の実際Ⅰ
各論
6.男性不妊症に対する保険適用と実情
辻村 晃
1
A. Tsujimura
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科(教授)
pp.485-488
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002549
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生殖医療ガイドラインのCQをもとに,男性不妊症に対する診療も一部保険適用となった。非閉塞性無精子症に対するY染色体微小欠失検査,乏精子症に対するクロミフェンクエン酸塩,妊活中の勃起障害に対する勃起改善薬(シルデナフィルとタダラフィル),無精子症に対する精巣内精子採取術である。これらは男性不妊症患者にとって大きな福音となる一方,説明を含めた診療に時間を要することや,精子保存が保険適用されていない問題点などが浮き彫りになっている。
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