特集 フェムテックと産婦人科医療
4.生殖医療の最近の進歩とフェムテック
堤 治
1
O. Tsutsumi
1
1医療法人財団山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療部門
pp.1523-1528
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002396
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2022年4月に一般不妊治療,生殖補助医療に保険適用が開始された。女性特有の健康課題を解決するテクノロジーやそれを使ったサービスであるフェムテックとして機能し国民福祉へ果たす役割に期待が高まっている。体外受精・胚移植や胚凍結の基本は保険で包括されより多くの子どもが生まれると予測されるが,難治性不妊に対する検査・治療の相当数は保険から除外され,混合診療の問題が生じている。先進医療として実施することはその解決の一手段であり,東京都の特定不妊治療費(先進医療)助成制度開始は歓迎すべきである。菲薄化子宮内膜による難治性不妊の予防に期待される新しいフェムテックとして,子宮鏡シェイバーシステムも紹介する。
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