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産婦人科領域の周術期管理 第3回 婦人科領域における術後回復能力強化プログラム
-―婦人科悪性腫瘍手術に関するERASプロトコールを例に―
谷口 英喜
1
H. Taniguchi
1
1神奈川県済生会横浜市東部病院患者支援センター
pp.647-656
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002180
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北欧を発信源として発案された術後回復能力強化プログラムは,心臓血管外科および消化器外科領域から効果の報告が進み,現在では様々な術式において導入が進んでいる。婦人科領域でもその効果が検証され,婦人科悪性腫瘍手術における周術期管理の推奨項目が,2016年および改訂版として2019年にガイドラインとしてERAS® Societyより公表された。しかし,婦人科独自の先行研究が少なく,消化器外科領域の科学的根拠がそのまま用いられている現状である。今後,婦人科領域における周術期管理に関する科学的根拠の発信に期待したい。
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