クローン病治療の最前線
現在開発中のクローン病治療薬
仲瀬 裕志
1
1札幌医科大学 医学部消化器・免疫・リウマチ内科学講座
キーワード:
Crohn病
,
シグナルトランスダクション
,
白血球
,
治療成績
,
Natalizumab
,
Laquinimod
,
Tofacitinib
,
Vedolizumab
Keyword:
Natalizumab
,
Crohn Disease
,
Leukocytes
,
Signal Transduction
,
Treatment Outcome
,
Laquinimod
,
Tofacitinib
,
Vedolizumab
pp.203-206
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016236014
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抗TNF-α抗体製剤の有用性は一般によく知られているところではあるが,30%のIBD患者では反応せず(一次無効),また経過中に治療反応性が失われてくる場合が多い(二次無効).それゆえ,これらの患者に対する新しい治療開発が望まれている.現在開発中の薬剤には,細胞内シグナルを干渉する薬剤,炎症性サイトカインやその受容体を制御する薬剤などがある.ここでは,クローン病患者に対して新たに開発中の薬剤に関する臨床試験から得られた治療効果ならびに安全性について述べる.
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