特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療
11.子宮頸癌に対する免疫療法
鶴賀 哲史
1
T. Tsuruga
1
1がん・感染症センター東京都立駒込病院緩和ケア科
pp.623-628
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002175
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わが国でも婦人科悪性腫瘍,特に子宮体癌に対する免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が広く使われるようになってきた。2021年末に化学療法歴のない進行・再発子宮頸癌患者に対するパクリタキセル+プラチナ製剤とペムブロリズマブの併用療法の有効性が示されたこと,2022年2月に化学療法後に増悪したTMB-Highを有する進行・再発の固形癌に対してペムブロリズマブの適応が追加となったことにより,今後は子宮頸癌治療でもICIの重要性が高まると予想される。子宮頸癌治療におけるICIの主な臨床試験を紹介し,バイオマーカーの問題点,今後の展望を示す。
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