今月の臨床 —これ一冊でわかる—婦人科がん治療中の支持療法
化学療法に伴う有害事象
好中球減少症に対する支持療法
長阪 一憲
1
,
一瀬 隆行
1
,
西田 晴香
1
1帝京大学医学部産婦人科学講座
キーワード:
G-CSF製剤
,
婦人科がん
,
発熱性好中球減少症
,
FN
Keyword:
G-CSF製剤
,
婦人科がん
,
発熱性好中球減少症
,
FN
pp.976-982
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790110976
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●G-CSF製剤の適正使用は,婦人科がん治療を行うにあたって,好中球減少症や発熱性好中球減少症の発症リスク低減と,治療強度の維持,患者QOL向上に直結する重要な支持療法である.
●CCRT施行中の婦人科がん患者では,骨髄抑制リスクが極めて高いため,G-CSFによる一次予防や適切な投与スケジュール管理が治療継続と成績改善の鍵となる.
●抗菌薬耐性菌の増加を背景に,G-CSFを中心とした支持療法の最適化が安全な感染症管理・薬剤耐性対策としても一層重要となっている.

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