骨粗鬆症治療薬
現在開発中の新規骨粗鬆症治療薬
戸松 瑛介
1
,
鈴木 敦詞
1藤田保健衛生大学 医学部内分泌・代謝内科
キーワード:
骨粗鬆症
,
破骨細胞
,
Cathepsin K
,
Odanacatib
,
Wntシグナルトランスダクション
,
骨折-骨粗鬆症性
,
SOST Protein
,
Romosozumab
,
Blosozumab
Keyword:
Osteoporosis
,
Osteoclasts
,
Cathepsin K
,
Osteoporotic Fractures
,
Wnt Signaling Pathway
,
Blosozumab
,
SOST Protein, Human
,
Odanacatib
,
AMG 785
pp.157-160
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015187173
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骨吸収抑制薬の登場以降,臨床的骨折の発生率低下が可能となってきたが,現在の治療薬では依然として骨折をゼロにすることはできない.また,ビスホスホネート薬など長期投与による副作用が懸念される薬もあり,より標的を絞り込んだ薬剤の開発が進んでいる.とくに臨床応用が期待されているのはカテプシンK阻害薬と抗スクレロスチン抗体である.カテプシンKは破骨細胞が骨吸収を行う際に用いる酵素であり,その阻害薬は破骨細胞にダメージを与えずに,ピンポイントで骨吸収を抑制する.スクレロスチンは,骨細胞より分泌される骨形成抑制因子であり,スクレロスチンへの中和抗体が,骨形成を劇的に促進することが明らかとなった.
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