造血幹細胞移植の多様性に迫る 質の高い治癒を目指したアプローチ
トピックス GVHDに対する新規治療法の開発
森 慎一郎
1
1国立がんセンター中央病院 臨床検査部細菌免疫検査室
キーワード:
移植片対宿主病
,
Mycophenolic Acid
,
Steroids
,
遺伝学的治療
,
モノクローナル抗体
,
免疫療法
,
臨床試験
,
Sirolimus
,
パルス療法(薬物療法)
,
Rituximab
,
TOR Serine-Threonine Kinases
Keyword:
Rituximab
,
Antibodies, Monoclonal
,
Clinical Trials as Topic
,
Graft vs Host Disease
,
Immunotherapy
,
Mycophenolic Acid
,
Steroids
,
Genetic Therapy
,
Sirolimus
,
Pulse Therapy, Drug
,
TOR Serine-Threonine Kinases
pp.316-321
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299263
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GVHD(移植片対宿主病)の予防法、ならびに発症時の一次治療については、すでに標準的治療法が確立している。二次治療が必要となる患者の予後は不良であり、至適な二次治療の方法も確立していない。二次治療として、わが国ではステロイドパルス療法や抗ヒト胸腺グロブリンが用いられてきたが、まとまった報告はない。現在、諸外国ではミコフェノール酸モフェチル、rapamycinならびにその誘導体、抗サイトカイン療法薬、各種モノクローナル抗体、免疫細胞療法などの治療研究が行われ、一定の効果をあげている。わが国でも遺伝子治療の治験がはじまろうとしている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009