特集 産婦人科 働き方改革へのロードマップ
3.産婦人科医の働き方は本当に変わるのか
-—制度設計と私たちの向かう先—
鈴木 幸雄
1
Y. Suzuki
1
1コロンビア大学メディカルセンター産婦人科(博士研究員),横浜市立大学産婦人科(客員研究員)
pp.21-26
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002015
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医師の働き方改革は未来に向かって医療提供のあり方が変化していく様々な取り組みのなかで,医師個人への直接的な影響が最も大きいものである。しかし,医師の働き方改革はルールが決まっているため,遵守が大前提であり,診療体制や研究,教育への影響はほかの部分で解決(改革)を図っていく必要がある。診療の効率化,単位時間あたりの診療密度増加などにより生産性を上げ,状況によっては人的,物的資源の再編などが必要になる。エビデンスに基づく働き方改革の共通の目的と,私たちの向かう先を見据えながら,産婦人科診療が今後も発展していく仕組みづくりを目指していくことになる。
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