特集 産婦人科の未来予想図―これから必要な技術,資格について
総論
5.これからの産婦人科医師の働き方について―産婦人科医療の危機と希望―
鈴木 幸雄
1,2
Y. Suzuki
1,2
1神奈川県立がんセンター婦人科(医長)
2横浜市立大学医学部産婦人科(非常勤講師)
pp.853-858
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003507
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医師の働き方改革は医療人養成と医療提供体制の発展に大きな影響を及ぼしている。依然として混乱が生じるなか,産婦人科医の進むべき道を見据えて変化していく必要がある。特に医師にとって大切な役割である研鑽の解釈がやや歪曲してしまっている現状は,大変憂うべき事態である。「働く」とはなにか。われわれに求められている「産婦人科医の役割」「研鑽」とはなにか,を今一度みつめ直していく。産婦人科医療は生命の誕生や女性の健康を支える大切なインフラである。それを担うわれわれが危機感と希望の両面に向き合い,この難局を乗り越えていく必要がある。

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