特集 産婦人科 働き方改革へのロードマップ
11.都市部の産婦人科女性医師にとっての働き方改革
木戸 道子
1
M. Kido
1
1日本赤十字社医療センター第一産婦人科
pp.69-73
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002024
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
都市部では,待機児童が多く保育所に入れないなど育児支援が乏しく,女性医師が制約のある働き方を余儀なくされやすい。常勤としての勤務先をもたない非常勤医師,いわゆるフリーの女性医師も都市部に過半数が集中している。コロナ禍において都市部の非常勤求人が減り,医師需給予測からも雇用の不安定な非常勤は今後それなりのリスクがありうる。課題の解決に向けた方策としては,希望すれば常勤が続けられるよう短時間常勤制度の拡充,できるだけ公平な業務分担を目指した職場でのタスクシェアとともに,家庭内でのパートナーとの分担を進めて自分自身が使える持ち時間を増やすことで,職場と家庭の双方の働き方改革を進めていくことなどが挙げられる。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.