特集 図解 分子メカニズムから理解する婦人科がんの薬物療法
【総論】
Ⅰ 婦人科における抗悪性腫瘍薬の種類と特徴
10.PARP阻害薬:オラパリブ,ニラパリブ,rucaparib,veliparib
吉原 弘祐
1
,
榎本 隆之
1
K. Yoshihara
1
,
T. Enomoto
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科産婦人科
pp.1293-1299
発行日 2021年11月30日
Published Date 2021/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001936
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ポリ(ADP-リボース)合成酵素〔poly(ADP-ribose)polymerase;PARP〕阻害薬の登場により,婦人科がん領域においてもようやくがん治療の個別化が導入されるようになった。PARP阻害薬の開発の歴史をみてみると,2005年PARP阻害がBRCA1/2変異を有するがん細胞に対し,特異的に抗腫瘍効果を示した2つの論文が端緒となり1)2),トランスレーショナルリサーチが進み,臨床試験の実施に至っている。
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