特集 図解 分子メカニズムから理解する婦人科がんの薬物療法
【総論】
Ⅰ 婦人科における抗悪性腫瘍薬の種類と特徴
9.血管新生阻害薬,マルチキナーゼ阻害薬:ベバシズマブ,パゾパニブ,レンバチニブ
馬淵 誠士
1
S. Mabuchi
1
1大阪国際がんセンター婦人科
pp.1286-1292
発行日 2021年11月30日
Published Date 2021/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001935
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近年,「マルチキナーゼ阻害薬」や「~ニブ」「~イブ」「~マブ」といった薬剤名を頻繁に耳にするが,その定義を正確に説明できる婦人科腫瘍医は多くないと思われる。分子標的治療薬は,語尾に「~マブ」がつく抗体薬と,「~ニブ」または「~イブ」がつく低分子阻害薬に大別され,本稿で扱うベバシズマブは抗体薬,パゾパニブやレンバチニブは低分子阻害薬に属する(図1)。
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