今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで
卵巣がん
PARP阻害薬の現況と展望
関根 正幸
1
,
榎本 隆之
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科産科婦人科学教室
pp.924-934
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209171
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●BRCA変異陽性のプラチナ感受性再発卵巣がんを対象にオラパリブ維持療法の有効性を示したSOLO2の結果を受け,オラパリブは医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請が行われている.
●最近の臨床試験では,相同組換え修復異常(homologous recombination deficiency : HRD)を示す腫瘍に対して対象が拡大されている.
●ルカパリブ維持療法の有効性を示したARIEL3の結果では,BRCA変異とHRDのステータスに関係なく,プラチナ感受性再発症例に有効性が示唆されている.
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