今月の臨床 知っておくべき婦人科腫瘍の臨床試験―専攻医必携マニュアル
子宮体がん
PARP阻害薬―DUO-E試験
曾根 献文
1
1東京大学医学部附属病院女性外科
キーワード:
PARP阻害薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
MMR
Keyword:
PARP阻害薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
MMR
pp.426-432
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790050426
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●DUO-E試験は,TC療法への免疫チェックポイント阻害薬(デュルバルマブ)とPARP阻害薬(オラパリブ)の組み合わせを進行・再発子宮体がんで検討した初の第Ⅲ相試験である.
●デュルバルマブをTC療法に追加し,その後,デュルバルマブ単独またはデュルバルマブ+オラパリブによる維持療法を行うことで,進行または再発性子宮体がん患者におけるPFSが有意に改善された.
●探索的サブグループ解析からは,維持療法としてのオラパリブの追加がpMMRおよびPD-L1陽性患者集団でのPFS改善に寄与する可能性が示唆された.
●デュルバルマブ+オラパリブ群でグレード3以上の有害事象の頻度が高かったものの,各治療群の安全性プロファイルはおおむね既知のプロファイルと一致していた.

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