特集 新たに注目される頭頸部癌治療
分子標的治療薬
ソラフェニブ,レンバチニブ
森谷 季吉
1
Sueyoshi Moritani
1
1淡海医療センター頭頸部甲状腺外科センター
キーワード:
頭頸部癌
,
分子標的治療薬
,
ソラフェニブ
,
レンバチニブ
,
甲状腺分化癌
Keyword:
頭頸部癌
,
分子標的治療薬
,
ソラフェニブ
,
レンバチニブ
,
甲状腺分化癌
pp.1355-1358
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000842
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はじめに
甲状腺癌の大部分を占める分化癌の10年生存率は90%以上と予後良好であるが,局所や領域再発を5~20%に,遠隔転移も10~15%に発症するとされる。分化癌の切除不能再発・転移例に対しては,これまで放射性ヨウ素内用療法(RAI)が唯一の治療法であったが,2014年にマルチキナーゼ阻害薬(MKI)が適応となり治療は大きく変化した。さらに近年,検出されたがんの遺伝子変異に応じた分子標的薬を処方するがんゲノム医療が広まりつつある。
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