Japanese
English
特集 血管制御系と疾患
乳癌と血管新生阻害薬
Breast cancer and angiogenesis inhibitor
鳥井 雅恵
1,2
,
戸井 雅和
3
Torii Masae
1,2
,
Toi Masakazu
3
1京都大学医学部附属病院乳腺外科
2京都大学医学部附属病院先制医療・生活習慣病研究センター
3京都大学大学院医学研究科外科学講座乳腺外科
キーワード:
乳癌
,
ベバシズマブ
,
バイオマーカー
Keyword:
乳癌
,
ベバシズマブ
,
バイオマーカー
pp.334-338
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200641
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乳癌を含めた固形腫瘍では,機能および構造異常を伴う腫瘍血管の増加により血流が障害され,酸素供給不全となり組織低酸素となることが知られている。血管新生阻害薬は,異常な腫瘍血管を阻害することでがんへの栄養や酸素を遮断し,がんの増殖を抑制することを期待された薬剤である。乳癌領域における血管新生阻害薬は抗VEGF療法が中心であり,本稿では,臨床試験結果,課題,今後の展望を含めて解説する。
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