特集 広く浅く知る白血病―令和になってこう変わった
[Chapter 2] 白血病の治療法
チロシンキナーゼ阻害薬
矢野 真吾
1
1東京慈恵会医科大学 腫瘍・血液内科
キーワード:
BCL-ABL阻害薬
,
FMS様チロシンキナーゼ3(FLT3)阻害薬
,
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬
Keyword:
BCL-ABL阻害薬
,
FMS様チロシンキナーゼ3(FLT3)阻害薬
,
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬
pp.852-857
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_852
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★★★BCL-ABL阻害薬は初発慢性期慢性骨髄性白血病(CML)の治療薬で,分子遺伝学的大奏効(MMR)を目指す.
★★T315I変異を有する慢性期CMLにはponatinibが有用である.
★asciminibはSTAMP阻害薬で,前治療に抵抗性または不耐容のCMLに有用である.
★初発FLT3-ITD変異陽性急性骨髄性白血病(AML)には,標準の抗白血病療法とquizartinibの併用が有用である.
★★再発・難治FLT3変異陽性AMLにはgilteritinibまたはquizartinibが有用である.
★★治療適応のある未治療の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫に対しては,ibrutinibまたはacalabrutinib±obinutuzumabが推奨される.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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