特集 分子標的薬を極める-基礎から臨床まで-
分子標的薬の有効性検証 チロシンキナーゼ阻害薬
河村 美由紀
1
,
松本 光史
1兵庫県立がんセンター 腫瘍内科
キーワード:
子宮腫瘍
,
肉腫
,
臨床試験
,
治療成績
,
Pazopanib
,
分子標的治療
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Uterine Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Sarcoma
,
Molecular Targeted Therapy
,
Pazopanib
pp.1174-1179
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021012314
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
パゾパニブは、転移再発をきたした悪性軟部腫瘍に対して用いられる経口チロシンキナーゼ阻害薬である。PALETTE試験の主要評価項目であるPFSがプラセボ群に対して統計的に有意な差を認めたことにより保険承認された。婦人科領域では、平滑筋肉腫をはじめとする子宮肉腫が試験に登録されており、そのほかの悪性軟部腫瘍と概ね同等の治療効果を認めた。婦人科領域でもパゾパニブは重要な治療選択肢の1つである。
Copyright© 2020 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.