診療
子宮頸癌に対する術後補助放射線治療による水腎症の検討
矢野 紘子
1
,
長尾 昌二
1
,
山口 聡
1
H. Yano
1
,
S. Nagao
1
,
S. Yamaguchi
1
1兵庫県立がんセンター婦人科
pp.887-891
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001816
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当院で子宮頸癌に対する広汎子宮全摘術後に補助放射線治療を行った81例において,放射線治療が要因と思われる水腎症を8例(約10%)に認めた。半数は一過性の水腎症で自然軽快したものの,残りの半数は進行性持続性となっている。広汎子宮全摘術後早期に水腎症を認めなくてもその後の放射線治療により水腎症を発症し,腎機能を保持するために侵襲的な処置を要する場合があり,放射線治療中や治療後の注意深い腎臓評価が必要である。
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