シリーズ・癌細胞診・4
子宮体部癌
野澤 志朗
1
,
秋葉 隆三
1
Shiro NOZAWA
1
,
Ryuzo AKIBA
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.449-452
発行日 1985年4月15日
Published Date 1985/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912547
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1.はじめに
子宮内膜腺癌を細胞診で診断する場合に,一般的な腫瘍細胞診と同様の手順で観察することは言うまでもない.
子宮内膜細胞の採取法は,膣プールスメアーでみる場合と,直接細胞採取法とがある.後者はキュレット,ブラシ,その他の器具を用いてのスタンプスメアーと,腔内吸引法,腔内洗浄法などが行われている.膣プールスメアーでは検出率は50%以下と低率で,出現する癌細胞も変性していることが多く,判定に困難なことがあるため子宮内膜腺癌を疑ったら直接細胞採取法を行うべきである.
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