臨床経験
Minimally invasive hysterectomyにおける子宮牽引法の工夫
棚瀬 康仁
1
,
渋谷 剛志
1
,
山本 香澄
1
,
山口 聡
1
Y. Tanase
1
,
T. Shibutani
1
,
K. Yamamoto
1
,
S. Yamaguchi
1
1兵庫県立がんセンター婦人科
pp.921-927
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003517
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低侵襲手術での子宮全摘術における子宮牽引法は,良性疾患であれば子宮マニピュレーターを使用するが,悪性疾患に対するその使用は憚られる。しかしながら悪性疾患に対する子宮牽引法は定まっておらず,術者・施設間で異なるのが現状と思われる。十分な子宮牽引に伴う術野展開は手術の基本であり,手術の安全性,根治性に大きく関与する。われわれは施設の特殊性から,子宮マニピュレーターを使用しない症例も多く,子宮牽引に関して工夫を凝らしてきた経緯がある。このたび,われわれが行っている子宮牽引法の実際と工夫について供覧する。

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