症例
子宮体部に発生した癌肉腫について
岩浅 義彦
1
,
辰村 正人
1
,
松井 克明
2
Yoshihiko Iwasa
1
,
Masato Tatsumura
1
,
Katsuaki Matsui
2
1鳥取大学医学部産科婦人科学教室
2琉球大学医学部病理学教室
pp.751-756
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206503
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子宮内膜肉腫は,他の子宮肉腫と比較して発生頻度が非常に低く,かつ予後が著しく不良で極めて悪性な腫瘍であり,組織学的にはcarcinomatous elementとhomo—logousなsarcomatous elementとが混在する癌肉腫(carcinosarcoma)と,骨,軟骨,横紋筋などのhetero—logous elementを含む中胚葉性混合腫瘍(mixed meso—dermal tumor)とに大別することができる1)。本邦では報告が少ないが,最近当科で予後良好な経過をとった子宮癌肉腫を経験したので,これを報告するとともに内外の文献的考察もあわせて行なった。
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