症例
頑固な便秘を伴う卵巣甲状腺腫性カルチノイドの1例
泉 遼
1
,
鍵本 昌孝
,
大和田 倫孝
,
岡田 真也
,
竹島 信宏
,
柿沼 敏行
1国際医療福祉大学病院 産婦人科
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
MRI
,
超音波診断
,
便秘
,
免疫組織化学
,
卵巣甲状腺腫
,
卵巣腫瘍
,
CD56抗原
Keyword:
CD56 Antigen
,
Carcinoid Tumor
,
Struma Ovarii
,
Immunohistochemistry
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography
,
Constipation
,
Ovarian Neoplasms
pp.1255-1258
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021341151
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便秘を伴う卵巣甲状腺腫性カルチノイド症例を経験した。年齢は73歳で頑固な便秘のため前医を受診し、腹部超音波検査により左卵巣腫大を指摘された。当科での精査後に卵巣腫瘍の診断のもとに手術を実施した結果、卵巣の病理所見は、小型の濾胞を形成する甲状腺腫と索状配列を示す類円型細胞からなるカルチノイドであった。術後便秘は改善した。便秘を伴う卵巣腫瘍では、甲状腺腫性カルチノイドを念頭におく必要がある。
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