特集 病院検査部門の動向と問題点
外注の現状と問題点
斎藤 正行
1
1北里大学病院臨床検査部
pp.208-211
発行日 1979年3月1日
Published Date 1979/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206800
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「検査漬け」とまで新聞紙上で騒がれるまでになった検査.ここ20〜30年の短い歴史でこうまで発展した臨床検査.そのうちの特に飛躍的に発展し脚光を浴びている化学・血清検査を「なぜ外注するのか」と不思議に思われる方は多い.実際,私たちの北里大学病院が8年前に発足した時,検査は既に病院の診療上にもまた経済面でも重要な部門に育っていた.そのうちの最も効率的な部門をあえて外注に踏み切ったのであるから1),他が驚かれるのは当然であろう.それ以後今日まで,私たちの病院は躍進を続けて来たが,その間この外注システムがどういう結果を生んだか2).経過を振返って,飽くまで検査部長という立場からメリット,デメリットを論じ,その実績を土台に,将来への展望とか私見を述べてみたいと思う.もちろん病院長とか事務長という全体の管理責任者からの国は,また違ったものであろうことをお断りしておく.
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