特集 専門医はもういらない? せまりくるAI時代
11.AIによる生殖補助医療
-—前核自動検出システム—
浅田 義正
1
Y. Asada
1
1医療法人浅田レディースクリニック(理事長)
pp.495-499
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001273
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体外受精治療において,体外培養環境を最適化するため,タイムラプスインキュベーターを共同開発し,さらにAIを用いた自動受精判定研究を進めてきた。Deep learning技術を用いた画像解析の「教師あり学習」を実施し,アルゴリズムを構築した。前核の輪郭を抽出し,Z軸マルチスライス画像を用いることにより,前核数自動検出の精度を高めることができた。異常受精に関しては解析画像数が少なく検出精度が正常受精より低かった。今後は,さらに精度の高いアルゴリズムを目指し,受精判定技術だけでなく,胚盤胞までの画像解析を進め,非侵襲的な胚の発育予測システムを構築したい。
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