特集 近未来の小児科のあり方・これからの展望
Ⅳ 新生児医療
18.生殖補助医療とのかかわり
-――産婦人科の視点から
齊藤 隆和
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊診療科
キーワード:
生殖補助医療
,
着床前診断
,
AYA世代
,
がん生殖
Keyword:
生殖補助医療
,
着床前診断
,
AYA世代
,
がん生殖
pp.1563-1571
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002420
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産婦人科における産科領域や不妊症などの生殖領域は,小児科とは横に坐する位置にあると考えらえる.少子高齢化の波で出生数は依然減少傾向にあるが,生殖医療を担当する医師は,挙児を希望する者には救いの手を差し伸べ,小児科医師は,生まれた貴重児が立派に育っていくように見守るのである.その任務の量や重さは変わらないと考えられる.生殖医療技術の進歩は目覚ましく,開発された技術は,さらに高度な次の技術を開発しようとするのである.着床前診断やAYA世代における生殖能力温存を目指した「がん生殖医療」は,小児科領域の医療を担当する医師との連携が必要であり,その連携は今後ますます深くなっていくものと考えられる.
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