症例
妊娠35週にギランバレー症候群を発症し,免疫グロブリン大量療法中に呼吸停止をきたし,超緊急帝王切開術を行った1例
萩元 美季
1,2
,
田中 佳世
2
,
玉石 雄也
1
,
張 凌雲
1
,
日下 秀人
1
,
奥川 利治
1
,
山脇 孝晴
1
,
池田 智明
1
M. Hagimoto
1,2
,
K. Tanaka
2
,
Y. Tamaishi
1
,
R. Choh
1
,
H. Kusaka
1
,
T. Okukawa
1
,
T. Yamawaki
1
,
T. Ikeda
1
1伊勢赤十字病院産婦人科
2三重大学産科婦人科
pp.95-98
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001161
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18歳,1妊0産。妊娠32週に下痢症状を認めたが自然に軽快した。34週4日に足の痺れ,34週5日に手と口の痺れが出現し,35週0日に当院へ紹介となった。受診時,歩行不可であった。神経内科で軸索障害型ギランバレー症候群と診断され入院し,免疫グロブリン大量療法を開始した。第2病日に立位不可,第3病日に呼吸苦が出現した。第4病日に突然の呼吸停止,胎児心拍数低下を認め,超緊急帝王切開術を行った。Apgarスコア2/6点,臍帯動脈血液ガスpH 6.839,BE−10.6であった。母体は気管挿管を継続,術後7日目に完全麻痺となり,9日目に気管切開,29日目に人工呼吸器を離脱,47日目にリハビリ施設に転院した。
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