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特集② 知っておきたい神経内科の知識―専門医の診方・治し方
ギラン・バレー症候群
Guillain-Barré syndrome
森 雅裕
1
Masahiro Mori
1
1千葉大学医学部附属病院神経内科
pp.438-442
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102530
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POINT
●ギラン・バレー症候群は急性に2肢以上の筋力低下をきたす末しょう神経障害であり,その病因には自己免疫が関与すると考えられている。
●ギラン・バレー症候群はその主たる障害の部位によって軸索型と脱髄型に分類されている。
●軸索型ギラン・バレー症候群に関しては,Campylobacter jejuniなどの感染が契機となり,抗ガングリオシド抗体が作られ,それが神経軸索を障害するという病態が明らかになっている。
●治療は中等度~重症患者に対する血液浄化療法とヒト免疫グロブリン大量静注療法の有効性を示すエビデンスが蓄積され,一般的に行われている。
●構音・嚥下障害が目立つ亜型があり,これらのタイプでは呼吸筋麻痺を併発する率が比較的高いので,注意を要する。
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