症例
周産期に診断した妊娠・授乳関連骨粗鬆症の2例
橋本 茉莉
1
,
日比 絵里菜
1
,
関谷 敦史
1
,
渡部 百合子
1
,
藤原 多子
1
M. Hashimoto
1
,
E. Hibi
1
,
A. Sekiya
1
,
Y. Watanabe
1
,
S. Fujiwara
1
1独立行政法人労働者健康安全機構中部ろうさい病院
pp.99-103
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001162
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妊娠・授乳関連骨粗鬆症は1955年にNordinらにより初めて報告された疾患であり,妊娠,分娩,授乳を契機に発症する骨粗鬆症である。その報告は少なく,疫学や病態も正確にはわかっていない。一般に,断乳により骨量は回復するとされるが,薬物治療についてはその選択や適応に一定の基準がない。今回われわれは,周産期に妊娠・授乳関連骨粗鬆症と診断した症例を2例経験し,いずれも薬物治療にて骨密度の改善を得た。今後も症例の集積により,予防,治療,管理指針の検討が望まれる。
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