症例
卵巣成熟囊胞奇形腫の囊腫摘出に組織回収コンテナシステムが有用であった1例
奥谷 理恵
1
,
別宮 史朗
1
,
乾 宏彰
1
,
松井 寿美佳
1
,
牛越 賢治郎
1
,
名護 可容
1
R. Okuya
1
,
S. Bekku
1
,
H. Inui
1
,
S. Matsui
1
,
K. Ushigoe
1
,
K. Myogo
1
1徳島赤十字病院産婦人科
pp.89-93
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001160
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腹腔鏡下卵巣囊腫摘出術の際に,大きな卵巣成熟囊胞奇形腫の内容を漏らさないようにするため,組織回収コンテナシステムのバッグ内摘出が有用であった。30歳,左卵巣成熟囊胞奇形腫疑いであったが,腫瘍径が大きく悪性の可能性も否定できなかった。術中迅速組織診を施行し囊腫を摘出,内容を腹腔内に飛散させずにバッグごと体外へ回収できた。組織回収コンテナシステムのバッグはリング径14cmと大きくリングが硬く,骨盤底に敷き詰める十分な大きさと強度があるため,大きな卵巣成熟囊胞奇形腫の手術にも適していると考えられた。
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