臨床経験
TLHにおける5mmトロッカーを用いたセプラフィルム®貼付の経験
-—セプララップ®を用いた骨盤腹膜縫合部への貼付—
井上 翔太
1
,
藤岡 徹
1
,
横山 真紀
1
,
井上 彩
1
,
内倉 友香
1
,
松原 裕子
1
,
松元 隆
1
,
松原 圭一
1
,
杉山 隆
1
S. Inoue
1
,
T. Fujioka
1
,
M. Yokoyama
1
,
A. Inoue
1
,
Y. Uchikura
1
,
Y. Matsubara
1
,
T. Matsumoto
1
,
K. Matsubara
1
,
T. Sugiyama
1
1愛媛大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座
pp.785-790
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001788
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腹腔鏡下手術において5mm径のトロッカーを用いたセプラフィルム®の腹腔内への挿入には工夫を要する。今回,セプララップ®を用いてセプラフィルムの挿入・貼付について検討を行った。当施設で全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)を施行した7例を対象とし,5mmトロッカー4本を使用したダイヤモンド法で行った。患者の右側に立ち,右下腹部のトロッカーから挿入し,左骨盤壁への貼付の際にはハンドルを回旋させ(約35度),ジョイントの屈曲を利用することで貼付が容易となった。セプララップの腹腔内挿入から抜去までの時間の平均値は71.7±18.6秒,貼付成功率は88.0%であった。
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