特集 妊産婦死亡をどう防ぐかⅠ
各論
4.産科危機的出血の現状
村越 毅
1
T. Murakoshi
1
1聖隷浜松病院産婦人科・総合周産期母子医療センター
pp.1427-1432
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001086
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・産科危機的出血に起因する妊産婦死亡はここ10年で半減した(2010年は妊産婦死亡の29%であったが,2018年は12%である)。
・産科危機的出血に対する対応指針や産科救急のシミュレーションコースなどにより,産科危機的出血による妊産婦死亡が減少した可能性がある。
・現在は「子宮型羊水塞栓症」が産科危機的出血による妊産婦死亡の約半数を占めている。
・産科危機的出血に対応するために,個々の技量のみならず,院内および搬送システムとして妊産婦の安全を考える必要がある。
・搬送の送り手側は搬送のハードルを下げ,受け手側はオーバートリアージを許容する必要がある。
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