臨床経験
胎盤ポリープ30例および待機療法を行った8例についての検討
今村 紘子
1
,
曲淵 直未
1
,
林 優理
1
,
林 広典
1
,
瓦林 靖広
1
,
河本 裕子
1
,
本田 直利
1
,
横山 幹文
1
H. Imamura
1
,
N. Magarifuchi
1
,
Y. Hayashi
1
,
H. Hayashi
1
,
Y. Kawarabayashi
1
,
Y. Kawamoto
1
,
N. Honda
1
,
M. Yokoyama
1
1松山赤十字病院産婦人科
pp.1169-1174
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001011
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胎盤ポリープに対しては,出血のリスクを考慮して従来は積極的な侵襲的治療が行われてきたが,近年では待機療法に関する予後良好な報告が散見される。今回われわれが経験した胎盤ポリープ30例,さらに待機療法を行った8例について後方視的に検討を行った。待機療法では,大量出血をきたすことなく経過観察中の1例を除いて自然消失した。一方で,大量出血をきたし集約的治療を要した5例はいずれも大量出血とともに来院,診断していた。診断時に大量出血をきたしていない胎盤ポリープは待機療法による自然消失を期待することができると考える。
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