今月の臨床 産科大出血に慌てない!!
知っておくべき疾患別対処法
胎盤ポリープ
平野 茉来
1
,
平池 修
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
pp.321-325
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208638
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●分娩または流産後数週間経ってから発症し,多量出血の原因となる.胎盤・絨毛組織が遺残,血管浸潤しポリープ状になったものである.
●超音波カラードプラ法で血流を有し,不均一な高輝度腫瘤像を示す.hCGは病変の活動性指標とはならない.
●出血が多くなければ子宮収縮薬投与のみで経過をみることも可能だが,出血が多い場合には,子宮全摘術・子宮動脈塞栓術・子宮鏡手術・MTX療法などを考慮する.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.