特集 卵巣がん征圧へのマイルストーン
7.「PleSSision検査」の実際
千代田 達幸
1
,
四十物 絵理子
2
,
早乙女 啓子
1
,
西原 広史
2
,
青木 大輔
1
T. Chiyoda
1
,
E. Aimono
2
,
K. Saotome
1
,
H. Nishihara
2
,
D. Aoki
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
pp.283-288
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000789
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がん遺伝子パネル検査は日常診療への実装が進んでいる。PleSSision検査は病理医が精度管理を行うことに特徴があり,腫瘍細胞含有率の評価やトリミングの指示,DNA抽出法の選定,DNA品質の確認などを病理医が行うことによりがんの組織から採取した検体が少量の場合でも遺伝子解析が可能である。すべてのがん患者が初回診断時から遺伝子プロファイルを手にして,最適な治療法を選択する真の精密医療のためには低コストの遺伝子パネル検査が病理診断の一部となることが求められる。慶應義塾大学病院では臨床研究としてすべてのがん手術検体に対して160遺伝子を調べるクリニカルシークエンスを開始し,病理検査室レベルで日常的に実施できるシステムの開発を行っている。
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