特集 卵巣がん征圧へのマイルストーン
6.国立がん研究センター「TOP-GEARプロジェクト」の実際
河野 隆志
1
T. Kohno
1
1国立がん研究センター研究所ゲノム生物学研究分野(分野長),先端医療開発センターゲノムTR分野(分野長),がんゲノム情報管理センター情報利活用戦略室(室長)
pp.277-282
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000788
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患者に生じたがんの遺伝子変異を理解し,最適な治療法を選択するがんゲノム医療が国の主導により推進されている。次世代シークエンサーを用いて数10~数100のがん関連遺伝子の変異を一度に調べる遺伝子パネル検査はがんゲノム医療の基盤となるものであり,日本では2018年末に2つの遺伝子パネル検査が薬事承認され,2019年春には保険収載されることが期待されている。国立がん研究センターではそのうちの1つである「NCCオンコパネル検査」を開発し,その臨床的な有用性を前向き臨床試験であるTOP-GEARプロジェクトで検証してきた。また現在,全国50病院からなる先進医療でその有用性を再検証している。
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