臨床経験
簡便でストレスのないリデューサースリーブ®を用いたセプラフィルム®挿入法の工夫
世良 亜紗子
1
,
林 茂徳
1
,
高橋 孝幸
1
,
安康 真由香
1
,
中川 亨
1
,
田中 恒成
1
,
栗原 朋子
1
,
阪埜 浩司
1
,
青木 大輔
1
A. Sera
1
,
S. Hayashi
1
,
T. Takahashi
1
,
M. Anko
1
,
T. Nakagawa
1
,
K. Tanaka
1
,
T. Kurihara
1
,
K. Banno
1
,
D. Aoki
1
1慶應義塾大学産婦人科学教室
pp.1165-1170
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000602
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腹腔鏡下手術は術後癒着が少ないといわれているが,術式症例に応じてセプラフィルム®などの癒着防止材の使用は必要と思われる。セプラフィルム®はわずかであれば血液存在下でも使用可能であり,組織付着力が強いため閉腹後に剝がれてずれることはなく,確実な癒着防止効果が期待できるなど,ほかの癒着防止材と比較して長所も多い。しかしながら,腹腔鏡下手術で用いる場合に挿入が困難で,実際の臨床の場面での簡便な手技がないのが現状である。今回われわれは,12mmカメラポートから短時間でストレスなく挿入する新しい方法を考案したので報告する。
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