特集 卵巣がん征圧へのマイルストーン
8.がん関連多遺伝子パネル検査「東大オンコパネル」の開発と実施
織田 克利
1,2
,
谷川 道洋
1
,
高阪 真路
3
,
辰野 健二
4
K. Oda
1,2
,
M. Tanikawa
1
,
S. Kohsaka
3
,
K. Tatsuno
4
1東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座
2東京大学医学部附属病院ゲノム診療部
3国立がん研究センター細胞情報学分野
4東京大学先端科学技術研究センターゲノムサイエンス分野
pp.289-294
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000790
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東大オンコパネル(TOP)は,DNAパネルに加え,RNAパネルを搭載していることが最も大きな特徴であり,がん関連遺伝子の変異,遺伝子増幅(欠失)のみならず,融合遺伝子の検出も広く対象としている。2017年2月よりゲノム医療研究プロジェクトとしてTOPパネル解析を行い(2018年12月時点で婦人科悪性腫瘍55例を含む計238例),2018年8月からは16のがんゲノム医療連携病院とともに,先進医療Bとして臨床性能試験を実施している。先進医療BではDNAパネルで464遺伝子,RNAパネルで463遺伝子(重複を除き計769遺伝子)を対象とし,薬事承認を目指すとともに,TOPパネルのさらなるバージョンアップにも積極的に取り組んでいる。
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