特集 卵巣がん征圧へのマイルストーン
3.卵巣がん二次化学療法に関する臨床試験のこれから
-―分子標的薬を中心に―
関根 正幸
1
,
榎本 隆之
1
M. Sekine
1
,
T. Enomoto
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科産科婦人科学教室
pp.257-265
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000785
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再発卵巣がんに対する血管新生阻害薬,PARP阻害薬,免疫チェックポイント阻害薬のエビデンスをまとめ,併用療法を中心に今後の展望を解説する。ベバシズマブはBeyond PDの有効性,オラパリブはプラチナ感受性再発に対する患者選択とBRCA検査の位置づけ,ペンブロリズマブはマイクロサテライト不安定性検査の施行時期と陽性率の低さが,今後の議論のポイントである。3つの分子標的薬の併用療法は,各種試験が進行し相乗効果が大きく期待されているが,併用による有害事象プロファイルの変化にも注意が必要である。
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