診療
子宮頸がん検診の適正年齢を考える
-―70歳以上の女性の子宮頸がん検診実態調査―
池田 さやか
1
,
上田 豊
2
,
八木 麻未
2
,
木村 正
2
,
工藤 一弥
1
S. Ikeda
1
,
Y. Ueda
2
,
A. Yagi
2
,
T. Kimura
2
,
K. Kudo
1
1多摩北部医療センター
2大阪大学大学院医学系研究科産婦人科
pp.215-219
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000766
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わが国では2年に1度の子宮頸がん検診が推奨されているが,対象年齢の上限は定められていない。そこで,わが国における70歳以上の子宮頸がん検診の実態調査を行ったところ,子宮頸がん検診は70歳以上でも7.3%が受診し,2年連続受診率は70歳以上が38.8%と全年代を通して最も高かった。要精検率は0.71%と全年代を通して最も低く,上皮内病変発見率も最も低い0.147%であった。わが国の子宮頸がん検診において,70歳以上の女性ではほかの年代に比して,低リスク者が反復して受診している可能性が示唆された。有症状者の産婦人科受診勧奨とともに,子宮頸がん検診の適正を検討する必要があると考えられた。
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