増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編7】悪性腫瘍
《予防・治療》
子宮頸がんワクチン
角張 玲沙
1
,
上田 豊
1
,
木村 正
1
1大阪大学医学部産科婦人科学講座
pp.429-432
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209383
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外来診療のポイント
❖近年子宮頸がんの罹患率が上昇しており,特に若年女性での増加が著しい.
❖子宮頸がんのほとんどはHPV感染が原因であり,子宮頸がんワクチンによる感染予防に期待がかかる.
❖子宮頸がんワクチンは2013年に本邦において改定定期接種法に定められ,定期接種化された.しかし,いわゆる副反応報道により勧奨の一時中止が厚労省から発表され,現在も継続されたままである.
❖国内外の慎重な検討によると,子宮頸がんワクチンと副反応を関連付けるエビデンスに明らかなものはなく,勧奨中止継続による将来の子宮頸がん増加が危惧される.
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