特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療
1.HPVワクチンのこれから
-―積極的な接種勧奨再開後の定期接種・キャッチアップ接種の展望―
八木 麻未
1
,
上田 豊
1
,
木村 正
1
A. Yagi
1
,
Y. Ueda
1
,
T. Kimura
1
1大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学
pp.557-564
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002163
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
HPVワクチンは2013年6月に積極的な接種勧奨の一時差し控えとなり,2000年度以降生まれのHPVワクチンの接種率は激減した。2020年度に厚生労働省が個別送付による情報提供の実施を市町村に求めたことによってようやく接種率は微増し,2022年4月より積極的な接種勧奨の再開およびキャッチアップ接種が開始されることとなった。再普及には,医療従事者からの勧めが重要である。さらに,HPVワクチンに関する説明を行った該当者に,「仲のよい友人」にも情報を伝えるようにひと言伝えることが,peer-educationを発生させ,再普及につながると考えられる。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.